大萩茗荷村を訪ねて

茗荷村をぜひ訪ねてみたいものだとは、福祉の仕事に携わってからいつもこころの中で思っていました。職場で、職員サイドが干渉的に指示を利用者にしたり強制したりする時や、先輩から、同じく意味不明な指示業務をするようにさとされたりした場合には、自分の密かな気持ちとして。
利用者と寄り添うように・・、あるいは自分も利用者も人としてはボチボチやな〜、同じ風な仲間やのに と、先輩らに違和感を抱きつつ、茗荷村を訪ねてみたい。
そして実感的にも自分の密かな気持ちを支える希望の彼岸の何かとして、確固とした熱いものを抱きたいと願っていました。

大萩茗荷村とは、・・・パンフレットによれば・・・
大萩茗荷村は、日本における知的障害者児(者)教育の先駆者の一人である田村一二先生(1909〜95)が、その長年の実践から福祉や社会のあるべき姿を世の問われた『茗荷村見聞記(1971)』に端を発します。

豊かな鈴鹿の山峡を核とする大萩茗荷村は、行政単位の“村”ではありません。いうなれば、福祉的色合いの大家族でしょうか・・・・・

障害者もそうでない者も里子も混ざって、厳しい美しい自然に融和しあるいは抗いながら生活している総体であり、鈴鹿山麓に中ほどに位置しているところからは、陸の孤島の如く、点としてあります。

今私は、茗荷村の皆さんと語らい食事を一緒にすることができて感謝しています。これから冬は、雪が多くて大変と誰もが話してくれいました。その表情は瞳は、ゆるやかに輝いていて、その日の快晴の秋空に似合っていました。
茗荷村の人々は、こうした自然の中で皆でお互いを支え合いながら、我々とは別途の充実感をもって生きておられるのだろうと感じながら、村を後にしました。(11月16日〜17日)

住所:滋賀県東近江市百済寺甲町253番地  「大萩茗荷村」