『子供(知的障害者・利用者)』

kuranbonsatosi2006-08-20

『子供(知的障害者・利用者)』

我々職員の前や親の前の子供の言動だけで、子供の本当の気持ちを量ることは難しいとは、良くいわれている事です。
さらに
親は子供の気持ちが<解かる>と思いから、それに沿った言動を勝手に選択して親好み・職員好みを積み重ねてゆくことを戒めたものです。
しかしまた、
親の<解かる>と言う思いが、こう言った思いがあるからこそ親が子供の一番の味方になり、子育てをはじめ様々な大変*を乗り越えて行くことが可能です。

でも、結論は
親でも子供の本当の気持ちは、解かりきれないと素直にこころに留めておくことです。
ましてや、我々職員は、なおのこと!

(気持ちや意思を伝えることが遠回りな〜スローな〜知的障害者とりわけ子供**とのやりとりは、我々としては困難が大。我々在り様・関わり方

や周囲の条件、家庭の事情など外的要因が重層して利用者の気持ちや意思を左右しています。それを注意深く見据えながら、利用者の小さな変化

などを参考〜利用者の目線を軸〜に本当の気持ちや意思と出会う事を目指す事が大切。)


大変*:言葉はない・やりとりが難しい・家の中ではパニック・睡眠の周期が不安定・外出の折の奇行奇声等など、計り知れない大変が多様に混在し
ています。


子供**:20歳を超えていても、親や養育者に準ずる人がいることをもって
    子供と表現しています。20歳を遥かに超えていても、親も利用者も
    お互いに自立を志向しないで、<子供>ままの困難状態が現実にあります。

             + + +

このこころは、すべて意思決定は利用者本人がすることです。

親などを含めた周囲の様々な担当者(人)の支援サポートでもって、本人の意思決定を促すように図ることです。
スローな利用者と共存しながら、利用者の目線で本人の意思決定を促すことです。
支援計画やアセスメントシートはバックの補完材であって、利用者の目線ではもしかしたら本人はダイナミックに
変化成長しているかもしれないと、我々は自戒しているべきです。


我々はここに軸足を設定して、もしかして気の遠くなるような道程をゆくことです。